成就院 神奈川のパワースポット-参道から由比ガ浜が一望できる-イパネマおやじ
成就院は神奈川県鎌倉市にある真言宗大覚寺派の寺院です。有名なアジサイ寺のなかでも人気のある真言宗のお寺です。江ノ電の長谷駅と極楽寺駅の真ん中あたり、極楽寺坂切通しの途中にあります。弘法大師(空海)が諸国巡礼の折に、100日間に亘って虚空蔵菩薩を祀る修行を行った地とされ、鎌倉幕府の執権北条泰時によって承久元年(1219)、北条一族の繁栄を願って成就院が創建されたといわれる。
参道の階段脇にはアジサイが植えられていたが改修工事で萩が植えられた
山門の前から由比ガ浜が一望できる
成就院前の「極楽寺坂切通し」の道は鎌倉七口の一つで、現在では舗装もされて、車が通行できる道路になっています。当山は108段の階段を上った山上にあり、鎌倉を護る要所だったことが推察できます。山門の前に立つと、円弧を描くように広がる由比ガ浜の海岸線が一望できます。現代でも鎌倉有数の絶景ポイントですが、遠い鎌倉時代の旅人も立ち止まって、この景色を眺めていたんでしょうね。成就院への参道の石段は、人の煩悩の数と同じ108段あります。アジサイ寺として有名な、参道の両脇には般若心経の文字数と同じ262株のアジサイ(紫陽花)が植えられ、6月頃になると色鮮やかな花で埋めつくされ、多くの人々が観賞に訪れていました。しかし、2015年から始まった参道の改修工事を機に、参道のアジサイ232株を東日本大震災で、津波の被害にあった宮城県南三陸町に寄贈されました。現在も、株数は少なくなりましたが元気にアジサイは育てられています。株数が少なくなったので、替わりに宮城県の県花である「ハギ」が植えられています。アジサイの名所に変わって、ハギの名所と呼ばれるまでには多少時間はかかるでしょうが、ハギの咲き誇る日を楽しみに待ちたいものです。
成就院佛殿
縁結び不動明王像
弘法大師像 諸国巡礼の折に虚空蔵求聞持法(虚空蔵菩薩の真言を百万回唱える修行)を行ったとされる
境内の風景
縁結び不動明王が祀られている
成就院の御本尊
不動明王:密教特有の尊格である明王の一尊。大日如来の化身とも言われる。
成就院の御利益
- 学業成就・就職成就:
- 良縁・恋愛成就:縁結び不動妙王像
- 安産・子授け・子育て:子安地蔵・子生み石
パワースポット
- 縁結び不動妙王像:本堂前にある不動明王像は、本堂内に安置されている、ご本尊・不動明王の分身で、縁結びの御利益で人気のあるパワースポットです。
- 子安地蔵・子生み石:子授け、安産、子育ての功徳のある子安地蔵菩薩。前に二つの丸い石があり、石をなでると御利益があるとされる霊石。
- 星の井(星月夜の井):境内ではないが、長谷から成就院へ向かう途中、道の右手にある。奈良時代に、この井戸から虚空蔵菩薩が現われたといわれる。「星の井」は、「鎌倉十井」の一つとされ、古来から道行く旅人の喉を潤したとされる。
- 虚空蔵堂:「星の井」の傍らにあり、成就院が管理する。その昔、「星の井」から現われた虚空蔵菩薩の姿を、行基が彫ったとされる御本尊が祀られている。虚空菩薩は、無限の知恵と慈悲を持つとされる、十三番目に誕生した十三詣りの仏様。13歳を迎えた子が、無事に成長できた感謝と、今後の知恵と福寿を願って虚空菩薩を参拝します。
成就院の由緒
- 弘法大師(空海)が諸国巡礼の折に、100日間に亘って虚空蔵菩薩を祀る修行を行った地とされ、鎌倉幕府の執権北条泰時によって承久元年(1219)に北条一族の繁栄を願って成就院が建立されたといわれます。その後、元弘3年(1333)に起こった元弘の乱で、新田義貞の鎌倉攻めで消失して西ケ谷に移る。江戸時代になり元禄元年(1688)に、中興の祖となる「祐尊」により再建され現在に至っています。
- 鎌倉三十三観音霊場21番:鎌倉市内にある33ケ所の観音霊場。鎌倉市中心部に集中している。
- 東国八十八ヵ所霊場83番:川崎市、横浜市、鎌倉郡域にある弘法大師八十八ヵ所の霊場。
成就院の基本情報
- 名称:真言宗大覚寺派 / 普明山 法立寺 / 成就院
- 所在地:神奈川県鎌倉市極楽寺1ー1ー5
- アクセス:江の島電鉄「極楽寺駅」徒歩3分
- 駐車場:なし(近隣の有料駐車場あり)
- 公衆トイレ:なし(最寄り極楽寺駅トイレを利用)
- 主催ホームページ:コチラより