江島神社　神奈川のパワースポット-弁財天と竜神信仰の島-イパネマおやじ

江島神社（えのしまじんじゃ）は、神奈川県藤沢市江ノ島にある神社です。小田急電鉄・江の島線の片瀬江ノ島駅から徒歩で１５分程の場所にある、陸と島を繋いでいる島です。車でも渡ることが出来る、周囲が約４ｋｍの小島で、江の島駅から江の島弁天橋で繋がっています。人気観光地の江ノ島は、周囲を海に囲まれ自然が豊かなのも魅力の一つです。夏になると、江ノ島の対面にある片瀬海岸東浜は多くの海水浴客で賑わいます。TVの定点カメラや天気予報の画面に多く登場するのは、首都圏でも目立つポイントということですね。

江ノ島は、島の中央に鎮座する江島神社や、飲食店のほかにも展望台タワーの「シーキャンドル」もあり景色の美しさで人気のあるスポットでもあります。江戸時代までは弁財天を祀り、江島弁天または江島明神と呼ばれていました。江島弁天への女性の篤い信仰が集り、江ノ島詣でとして賑わいを見せてきました。

瑞心門：龍宮城を模した楼門。唐獅子が護る厄払いスポット。

辺津宮：

中津宮：

奥津宮：

八坂神社：縁結びのご利益で知られる。銀杏の御神木がある。

龍宮（わだつみのみや）：龍宮大神

銭洗池：池でお金を洗うと富み栄えるといわれる。銭洗い白龍王が護っている。

弁財天と竜神信仰の聖地

江島神社の御祭神
御祭神は、天照大神と須佐之男命のもとに生まれた三姉妹の女神です。
辺津宮（へつみや）・田寸津比賣命（たぎつひめのみこと）：海の運航を司る神様。建永元年（１２０６）に源実朝によって創建されました。本殿前には「天女と五頭龍伝説」に由来した龍を祀った江ノ島弁財天の「龍神と銭洗い」も多くの人で賑わっています。
中津宮・市寸島比賣命（いちきしまひめのみこと）：豊漁、財運、芸道の上達を司る神様。江の島の中腹辺りにたたずむ朱塗りの社殿があります。元禄２年に復興されたもので、平成８年に大改修が行われています。
奥津宮・多紀理比賣命（たぎりひめのみこと）：一番上の姉女神で、安らかに海を守る神様。

江島神社の御利益
金運上昇：
縁結び・恋愛成就：
音楽・芸能の上達：妙音弁財天あるいは裸弁財天とも呼ばれる。音楽芸能の上達を願う人々の信仰を集める。
悪縁切り・厄落とし・災難除け：

境内社
八坂神社：祇園さんや八坂さんとも呼ばれる。祇園祭の胴元でもある。
秋葉稲荷社：

境内のパワースポット
八臂弁財天像（はっぴべんざいてんぞう）：勝運守護の神様として武家から庶民まで広く信仰を集める。
妙音弁財天像：裸弁財天とも呼ばれ、琵琶を抱えた全裸体の坐像。女性の象徴を全て備えた珍しい御姿で、鎌倉時代中期以降の傑作とされる。音楽芸能の上達を願う人々の信仰を集めている。
無熱池、ガマ石：朱の鳥居左手にある無熱池には、その昔龍女が棲んだとされる。しめ縄の張られた磐座・カマ石は修行を邪魔するガマを高層が封じ込めたとされます。
瑞心門：唐獅子が守護する厄払いスポットで、龍宮城のような楼門です。
福石：瑞心門から石段を登った場所にある、出世運アップのスポット。江戸時代に、盲目の鍼医・杉山和一は、福石の側で弁財天から教えを授かり、後に最高位の関東総検校に出世したとされます。近くに杉山検校の墓もある。
銭洗池：泰安殿の前にある。池の水でお金を洗うと富み栄えるという。銭洗い白龍王が護っている。

江島神社の由緒

江島神社は、「江島縁起」によれば欽明天皇13年（５５２）に大地が震動し、天女が十五童士がを従えて現われ、江の島を造ったと記しています。辺津宮の境内にある八角のお堂・奉安殿には、八臂弁財天（はっぴべんざいてん）と、日本三大弁財天の一柱として有名な、裸弁財天・妙音弁財天（みょうおんべんざいてん）が安置されています。江戸時代に、この江島弁財天への信仰が集り、江の島詣での人々で多いに賑わったとされます。日本三大弁才天とは、安芸の厳島神社、近江の竹生島、江の島の弁財天です。
神勅により欽明天皇が創建したとされ、源頼朝が祈願のために文覚上人をして御窟（おんいわや）に大弁財天を勧請したともいいます。歴代武家の崇敬を集め、歴代の北条氏、太田道灌、慶長５年（１６００）には徳川家康が御窟に入って祈願しています。弁財天を祀ってあることから「江島明神」とも呼ばれていました。その後、神仏習合の信仰に変化して「江島弁天」として信仰されるようになった。女性の篤い信仰を集め庶民の間で、参詣を兼ねた観光名所として「大山・江ノ島・鎌倉・金沢八景」を巡るのが流行り、多くの人々で賑わいを見せた。