山王日枝神社　東京のパワースポット-江戸城の裏鬼門に鎮座-イパネマおやじ

山王日枝神社（さんのうひえじんじゃ）は、東京都千代田区永田町に鎮座する神社です。都心を走る外堀通り沿いにあり、東京メトロの赤坂駅や溜池山王駅が最寄りにあります。国会議事堂や首相官邸にも近く、日本の中枢部にあたる場所でもあります。
日枝神社は、毎年６月に開催される「山王祭」が有名で、江戸時代には当社の神輿が江戸城内に入り、歴代将軍が拝覧する天下祭りとして盛大に開催されていました。京都の八坂神社の祇園祭、大阪天満宮の天神祭と並び日本三大祭の一つ、そして神田明神の神田祭、富岡八幡宮の深川八幡祭と共に江戸三大祭の一つでもあります。隔年で開催される本祭り「神幸祭」の、祭礼行列が都心を練り歩く様は、江戸時代の盛り上がりを彷彿とさせてくれます。

外堀通り沿いにある山王鳥居：最寄りには赤坂の繁華街がある

鳥居：南参道にある。外堀通り沿いにあり目立っている

参道にはエスカレーターも設置されている：

社殿正面にある表参道の鳥居：

神門：

神猿像：当社の神使が猿なので狛犬ではなく神猿像が鎮座する

神楽殿：

社殿の横に並ぶ境内社：山王稲荷神社・八坂神社・猿田彦神社

境内社：当社の遷座前から祀られていた山王稲荷神社は地主神

稲荷参道の千本鳥居：西参道の隣りにある

日本三大祭、江戸三大祭を開催

山王日枝神社の御祭神

大山咋神（おおやまくいのかみ）

相殿

国常立神（くにのとこたちのかみ）

伊弉冉神（いざなみのかみ）

足仲彦尊（たらしなかつひこのみこと）

山王日枝神社のご利益

縁結び：

仕事運アップ：

商売繁盛：

境内社 または遺跡（建造物など）

山王稲荷神社：日枝神社の地主神。

八坂神社：

猿田彦神社：道ひらきの神。

赤坂日枝神社：

パワースポット

山王稲荷神社：

備考：東京十社、山王祭

例祭日：６月７日～１７日（西暦の偶数年に本祭、奇数年に蔭祭り）

山王日枝神社の由緒

当社の掲示による由緒：

当社は武蔵野開拓の祖神・江戸の郷の守護神として江戸氏が山王宮を祀り、さらに文明10年（1478）太田道灌公が江戸城内に鎮護の神として川越山王社を勧請し、神威赫赫として江戸の町の繁栄の礎を築きました。やがて天正18年（1590）徳川家康公が江戸に移封され、江戸城を居城とするに至って「城内鎮守の社」「徳川歴朝の産神」として、又江戸市民からは「江戸郷の総氏神」「江戸の産神」として崇敬されました。
二代秀忠の時の江戸城大改造の際、城内紅葉山より新たに社地を江戸城外に定め、社殿を新築して遷祀されました。世に元山王と称する地は今の隼町国立劇場附近です。この時から別当神主を定め、神社の規模は広大に整い、広く一般衆庶も参拝し得る道を開きましたが、明暦3年（1657）の大火に社殿炎上の災に遇いました。時の将軍家綱は直ちに赤坂の溜池を望む松平忠房の邸地を官収して社地に充て、結構善美を尽くした権現造の社殿を造営・遷祀して、天下奉平、万民和楽の都を守護する祈願所として崇敬しました。…続く。

東京都神社名鑑による由緒：

鎌倉時代に江戸氏が江戸内に創建し、文明十年（一四七八）太田道灌持資江戸城築城にあたり勧請鎮守として奉斎。爾来廓内北の曲輪梅林中に鎮座され、天正十八年（一五九〇）徳川家康入城後、紅葉山にうつし、拡城にともない半蔵門外に社地を移し、新社殿を築き、別当・神主を定め、三代家光のときより六首石の朱印領を寄せられ、将軍家諸大名の崇敬ことに篤く、くだって明暦三年（一六五七）の大火で炎上するも万治二年（一六五九）には現社地に新造営遷座となる。社参いよいよ盛んとなり、毎年六月には例幣を奉り、ことに六月大祭には神輿城内に渡御し、将軍吹上に出でて親拝し大手において奉幣の儀を行なうを習いとした。世に山王祭礼とも御用祭とも天下祭とも称され、江戸第一の盛儀とされる。
明治六年遷都東幸にあたり、准勅祭奉幣にあずかる。大正十二年の震災には内外ともに御安泰であったが、永年にわたる朽損修営のため翌十三年より着手、昭和六年完成をみ、面目一新となったが、同二十年戦禍を受け本殿以下焼失、同二十四年氏子崇敬者の尽力により復興着手、同三十三年本殿遷座大祭、引き続き境内、付属建物の整備に努め、同五十三年御鎮座五百年式年大祭を厳修する。