水天宮 東京のパワースポット-江戸時代より安産の神様として信仰を集めている-イパネマおやじ

拝殿

現代社会は、地球環境の変動や新たな技術革新が行われ、世の中はめまぐるしく変化していますが、東京の下町には未だ江戸の下町情緒が残る場所や遺跡が数多く残っています。そんな趣がある日本橋蛎殻町に、安産の神社として人気の高い水天宮はあります。毎月、戌の日に行われる安産祈願には、妊婦さんと家族が連れ添って参拝する姿が見られます。水天宮は200年以上の昔から都内中央区の真ん中に鎮座まします。2018年の江戸鎮座200年を記念して、社殿の建て替えや境内全体の改築が行われました。免震構造を取り入れ、大災害の発生時にも対応できるようにして、近隣の住民や帰宅困難者の受け入れも想定して新築されました。

水天宮

甘酒横丁

水天宮 近くの街並み

水天宮の街角

  • 古くから、戌(犬)のお産が楽なことに由来して、妊娠5ケ月目に入った最初の戌の日(十二支の戌に当たる日)に、妊婦が腹帯を巻いて安産祈願のお参りをする「戌の日参り(帯祝い)」風習があります。昭和以前は、一般的に妻の実家から代々受け継がれた腹帯を使うと言う伝統もありましたが、近年は、お参り当日に神社で腹帯を購入することが多いようです。
  • ※ 戌の日:十二支の戌に当たる日のことで12日に一度めぐってくる。水天宮は、全国に27社あり各地方の安産祈願の人々で賑わっています。中でも当社は、戌の日や大安・土日が重なる日は、多くの参拝者で混雑して、待ち時間が発生する場合もある程の活況を呈しています。

拝殿

水天宮拝殿

拝殿

水天宮の入口

安産子育河童

手水舎:安産子育河童

寶生辨財天

寶生辨財天

子宝いぬ

子宝いぬ

境内社

境内社:秋葉神社・火風神社・高尾神社

安産・子授けの神様

  • 水天宮の御祭神
  • 天御中主神(あまのみなかぬしのかみ):神々の中で最初に出現した神で、天つ神のうちでも別格の神。別天神(ことあまつかみ)の一柱。
  • ※ 別天神(ことあまつかみ):天地開闢の初めに高天原(たかまがはら)に現われた、天つ神のうちでも別格の神。天御中主神(あまのみなかぬしのかみ)、高御産巣日神(たかみむすひのかみ)、神産巣日神(かみむすひのかみ)、可美葦牙彦舅神(うましあしかびひこじのかみ)、天常立神(あまのとこたちのかみ)の五柱の神の総称。
  • 安徳天皇(あんとくてんのう):第81代天皇。高倉天皇の皇子、母は平清盛の娘徳子。源平の争乱が勃発、壇ノ浦の戦いで平氏が滅亡するときに、二位の尼に抱かれて海に沈んだ。ときに8歳だった、御陵は下関市の阿弥陀寺陵にある。
  • 建礼門院(けんれいもんいん):平徳子。平安末期の女院。安徳天皇の母で、平清盛の娘にあたる。壇ノ浦の戦いで平家一門が滅び、入水するが助けられ京都に戻り剃髪。法名は真如覚。その秋に大原寂光院に移り一門の菩提を祈る。
  • 二位ノ尼(にいのあま):平時子。平清盛の妻。娘徳子が高倉天皇に入内したため従二位に叙せられ二位尼と呼ばれる。壇ノ浦の戦いで平家が滅ぶ際に、安徳天皇を抱いて入水する。
  • 水天宮の御利益
  • 安産祈願:古来より、戌(犬)のお産が楽なことに由来して、妊娠5ケ月目に入った最初の戌の日(十二支の戌に当たる日)に、妊婦が腹帯を巻いて安産祈願のお参りをする「戌の日参り(帯祝い)」風習があります。
  • 水天宮の安産の授与品として御子守帯(みすずおび)が人気。帯びの授与が男性からだと男の子、女性からなら女の子を授かるといわれます。
  • 子授け・子育て:子授かりの祈祷、安産のお守りの授与
  • 水難除け:
  • 農業・漁業・海運:
  • 境内社
  • 柴灘神社:勤皇の志士真木和泉守安臣を祀る。
  • 寶生瓣財天:日本橋七福神の一つ。学業・芸事、財福の御利益。
  • 秋葉神社:鎮火の神様。
  • 火風神社:火と風の神様。
  • 高尾神社:雨の神様。
  • パワースポット
  • 子宝いぬ:安産・子授け・無事成長祈願のスポットです。子宝いぬ像の周囲に十二支(干支)が並んでします。夫婦で自分の十支を触ると御利益があるといわれます。
  • ※ 十二支(じゅうにし)と干支(えと):十二支とは12種、干支は60種です。十二支は十二支は元旦の日に神様のともへ現われた順番。子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥の12種類。一方の干支とは、十二支と十干(じっかん)を組み合わせたものです。十干とは、申、乙、丙、丁、戌、巳、庚、辛、壬、癸の10種類です。十二支と十干の組み合わせは60種類あるため、干支は60種類になります。
  • 安産子育河童:商売繁盛・家運繁栄。

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水天宮(東京水天宮)の由緒

  • 東京水天宮は、久留米藩主有馬頼徳が文政元年(1818)に、藩内の福岡県久留米市瀬下にある全国総本宮水天宮の分社を、江戸三田の藩邸内に勧請し、更に明治5年に現在地に遷座しました。久留米の水天宮は、700年程前に創建されたといわれています。源平合戦で有名な、壇ノ浦の戦いに敗れた平家の女官の一人が久留米付近に落ち延び、平家一門と共に入水した安徳天皇、建礼門院、二位の尼の御霊をささやかな祠を建て祀ったのが始まりとされています。
  • 江戸時代の水天宮は、久留米藩邸内にあったため、庶民は普段の参拝はできず、門外より賽銭を投げ参拝したといわれます。ただし、毎年5日の縁日に限り、藩主の計らいにより開門されて庶民の参拝が許されていました。その当時、参拝した妊婦が「鈴乃緒」のお下がりを頂き、腹帯として安産を祈願したところ、非常に安産だったことからご利益が広まったとされます。
  • 明治維新により藩邸が没収され、有馬邸が青山に移り、更に明治5年に蛎殻町の現在の地に御鎮座されています。関東大震災により被災しましたが、御神体は隅田川に架かる新大橋に非難して難を逃れています。その後、昭和5年に復興され、さらに昭和42年には権現造りの社殿が完成されました。そして時代は現代に移り、2018年の江戸鎮座200年を記念して、社殿の建て替えや境内全体の改築が行われました。免震構造を取り入れ、大災害の発生時にも対応できるようにして、近隣の住民や帰宅困難者の受け入れも想定して新築されました。

入口の額

  • 日本橋七福神:都内中央区日本橋にある8ケ所の神社に祀られている七福神の巡礼札所。七福神めぐりは全国各地にありますが、当七福神巡りは神社だけで構成される珍しい例です。巡礼コースは、狭いエリアの中にあり距離も短いので、比較的短時間で参拝できます。特に決められてコースは無いので、自由に巡りましょう。起点となる神社を決めたら、効率のよい順序があるので参考にしてください。
  • 水天宮→松島神社、末廣神社、笠間稲荷神社、椙森神社、寶田恵比寿神社、小網神社、茶の木神社という順序が地理的にお奨めです。

水天宮の基本情報

  • 名称:水天宮
  • 所在地:東京都中央区日本橋蛎殻町2ー4ー1
  • アクセス:東京メトロ半蔵門線「水天宮前駅」徒歩2分、東京メトロ日比谷線「人形町駅」徒歩6分、都営地下鉄浅草線「人形町駅」徒歩8分。
  • 駐車場:有り(有料)
  • 主催ホームページ:コチラから

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