妙法寺 神奈川のパワースポット-鎌倉の苔寺-イパネマおやじ
妙法寺は、神奈川県鎌倉市大町にある日蓮宗の寺院です。同じ松葉ケ谷エリアにある、安国論寺、長勝寺と共に日蓮上人の松葉ケ谷草庵跡に建てられた霊跡寺院といわれるお寺です。境内は石段をはじめ広く苔で覆われていることから「鎌倉の苔寺」と呼ばれています。
市内の散策路:
妙法寺のある大町は、小町大路の滑川に架かる夷堂橋より北側を小町、南側が大町と呼ばれています。町の規模は小町より広かったので大町と呼ぶようになったそうです。鎌倉駅からは、東南に位置しており静かな住宅街を抜けると海が見えてきます。鎌倉時代は商業の中心地として栄え、現在の材木座から由比ヶ浜の一帯も含めて大町と呼んでいたそうです。
参道:
総門:
大覚殿:
仁王門:
仁王像:仁王門の左右にある
法華堂:
鐘楼:
化生窟(けしょうのいわや):
本堂:一番上の画像も同じ
鎌倉の苔寺と呼ばれる
妙法寺の御本尊
一塔両尊四士像:一塔両尊(題目宝塔・釈迦如来・多宝如来)四士像(安立行菩薩・浄行菩薩・上行菩薩・無辺行菩薩)
妙法寺のご利益
厄除:8月に行われる法雑会では「厄除け生姜」の供養が行われる。
遺跡(建造物など)
- 本堂:肥後細川家斉樹公幼女の菩提を弔うために建立。
- 仁王門(仁王像):江戸時代に帰依していた徳川家斉を迎えるために朱塗りにしたという。
- 法華堂:江戸時代に徳川水戸家により寄進された。本尊は日叡上人作の厄除祖師を祀る。
- 化生窟(けしょうのいわや):鎌倉へ入った日蓮上人が最初の一夜を過ごした場所。
日蓮宗祖の場所
妙法寺の由緒
- 妙法寺は、建長5年(1253)に日蓮上人が安房より鎌倉に入り、初めて松葉ケ谷に小庵を結んだ日蓮宗最初の地です。この地で、日蓮上人は法華経を信ずることが国を救う法だと説く「立正安国論」を書き上げ、鎌倉幕府の北条時頼に提出します。しかし、これに反感を持った念仏信者らにより小庵を焼き討ちにされ、下総国へ避難をする「松葉ケ谷法難」に遭っています。その後、小庵跡に法華堂と称して、更に大光山本國寺と改め延文2年(1357)に創建。文永11年(1274)に、日蓮上人が身延山へ退隠するまで当地を本拠に活動しました。その後、本國寺は嘉暦3年(1328)に後醍醐天皇の勅願寺になり、貞和元年(1345)に京都へ移転。
- 護良親王の皇子である日叡が、宗祖小庵のあった日蓮上人遺跡の地を惜しみ、延文2年(1357)に楞厳山妙法寺と改め新たに開山したといいます。江戸時代には、歴代将軍の徳川家斉や肥後細川家の帰依を受け、妙法寺は隆盛を取り戻し、境内の総門や仁王門、法華堂を朱塗りにしたといいます。
- ※ 松葉ケ谷法難に遭った小庵の跡地は、妙法寺の他に安国論寺、長勝寺のいずれかとする説もあり、未だ結論は出ていない。
厄除け生姜の供養会がある
妙法寺の基本情報
- 名称:楞厳山 / 妙法寺 / 日蓮宗
- 所在地:神奈川県鎌倉市大町4ー7ー4
- アクセス:【電車・バス】JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅」より徒歩15分。京急バス「緑が丘または逗子駅行き」にて「名越」下車徒歩3分。
- 駐車場:なし(近隣の有料駐車場を利用)
- 主催ホームページ(鎌倉市観光協会):コチラ より